スーパー二層ステンレス(以下S32750)の切削が手間すぎてうんざりしています。
難切削すぎて、一般的にS32750の切削はどうしているのだろうか?疑問に思います。
うちの工場は基本、SUS304、SUS316、SUS316Lが主材で旋盤加工していますが、それらのステンレスとは桁違いの難切削で粗加工だけで膨大な時間がかかっています。
というのもうちの工場は単品が基本なのですがS32750が40個口できまして四苦八苦しております。
ネットで検索するも切込み量が0.2㎜と0.3㎜など仕上げの切込み量の文献しか見当たらず(もっと探せばあるのかも…)そんな0.〜㎜で粗加工してたら一生かかってしまうので参考になりません。
まず粗加工でスローアウェイのチップは数回、2.3回でコーティング剥離もしくは破損します。(外径φ150 内径φ120 140rpm 送り0.1)
文献を読んだ自分の拙い理解ではS32750の熱伝導率が低いから材料側に熱が逃げなくて刃物と材料の接触部が高温になりすぎて切屑が刃物に溶着してしまい、溶着物が剥離時に刃物のコーティングや母材を剥がしてしまって破損する…という理解でいいのかな…?w
これは研磨できないスローアウェイチップには致命的で、粗加工から仕上げまでいくつのチップを使えばいいのか…
ということで、ろう付けバイトで切れなくなる度に研ぐ→切削→研ぐ→切削という地道な方法しかわかりません。粗加工の切込み量は大体、径で2㎜〜4㎜、肩肉1㎜〜2㎜で140rpm 送りは0.1です。
S32750の最善の粗加工方法がなにか他にあるのだろうか…。
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