今回はお客さんが使うトイレをリフォームしていきます。
もう何年も使われていない洗面台とトイレですので古さが満開です。現状でも使えるのですが、すこしでも気持ちよく使ってもらえるように綺麗にしていきます。
まず古い洗面台を交換して学校にあるような掃除用具を入れる収納庫を撤去していきます。
画像には写ってないですが便器には初期のウォシュレットがついていました。入った右側には小便器があり男性的には便利なのですが、奥さんが汚らしいから撤去してほしいとのことで小便器も撤去してしまいます。
作業内容
- 壁紙を剥がして塗装
- 洗面所床をOSBボードにする
- 洗面台の入替
- 収納庫、間仕切りの撤去
- 小便器撤去
- タイル床→モルタル床へ
- 便器の入替
ではっまずやらかし案件です。
はい。ノリで作業してたらゼッタイにやってはいけないことやらかしました。
この穴の上に便器があってフランジが付いていたのですが、無知な自分は引きちぎってしまいました!笑
昔の水洗便器は鉛管にフランジが付いているタイプがほとんどだったそうでフランジを外す場合はガストーチなどで炙って柔らかくして鉛が破れないように優しく←外すそうです。
この様に鉛管が逆ハの字になってフランジを押さえているのをトーチで灸りながら中心に寄せてフランジを外し、つける時はその逆の工程をやる。
破れたりしたらそこから水が漏れたりするのでなかなか緊張する作業だと思われます。
その鉛を引きちぎってしまった自分に気付いた時は流石に血の気が引きました!w
詰んだかも…と
業者さんにお願いするにもこんな状態になってしまった鉛管を修正してくれるのだろうか。もし自分が業者なら嫌だ。w
呼ぶなら初めから呼んでください。って思う。
ということで自分で何とかするしかないということで覚悟を決めました。
というものに馴染みがあるというか本業が旋盤加工なのでこれくらいのサイズのフランジ関連はモノが違えど自分でも作れる。と思っていたからです。(この時ほど自分が旋盤工で良かったと思ったことはないです)
とまぁ最終は自分で部品を作ろうと思っていましたがとりあえずは売っているものでまず試してようと思いTOTOの腰掛便器用床フランジを試してみることにしました。
鉛管の中にVU75を入るところまで入れて、VU75塩ビにTOTOフランジが隙間なく入る様にVUアダプターの外径を旋盤で削りました。
結果わざわざ部品を作らなくても少しの加工で無事、修正出来ました!残念ながらその画像はありません。
そして小便器も撤去します。
収納庫と間仕切りも解体できたら壁紙を剥がしていきます。
壁紙は表面のビニール層を剥がして裏紙が残っている状態にします。
そしてクロス糊のはがし剤を使って剥がしていきます。バケツに20倍に希釈したもの作りスポンジで湿らせていきます。少し時間を置いてスクレーパーで剥がしていきます。あまり放置の時間が長いと元に戻ってしまいます。
次はタイル床をモルタル床にしていきます。本来はタイルを全て剥がしてモルタルをぬるのがベターだと思われますが大量のゴミが出るのとめんどくさいのでカオチンV、樹脂モルタルをぬってからモルタルを塗ります。
カオチン性樹脂モルタルはタイルとモルタルの中間接着剤として塗ります。
タイルとモルタルは接着が難しく浮きや割れの原因になります。カオチン性樹脂モルタルをタイルに塗ってからモルタルを塗ることで密着を高め割れにくくなります。
便器はTOTOのピュアレストQRにしました。当時、コロナの影響で注文から届くまでに2ヶ月くらいかかりました。
※床排水芯200㎜と床排水芯305〜540mmの2タイプがあり排水穴から壁までの長さを測る必要があります。
洗面所の床にOSBボードを貼ってニスを塗りました。
最後は壁のペンキ塗りは奥さんがやってくれました。
完成です。壁、天井は白で突き当たりはネイビーになりました。洗面台も付け替えて洗面所、トイレが生まれ変わりました。
以上がトイレ洗面所編でした。初っ端から鉛管を引きちぎってしてまいかなり焦りましたがうまくいきました。水漏れもなく無事完了しました。
タイル床をモルタルにしただけでもかなり清潔感がでて奥さんも大満足してました。
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